후리가나로 읽는 일본 고전
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ねことしょうぞうとふたりのおんな
猫と庄造と二人のおんな
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 猫と庄造と二人のおんな(ねことしょうぞうとふたりのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,020자 · 131화면
そして、出入口の襖だのガラス障子だのをすっかり締め切ってしまってから、バスケットを部屋のまん中に据えて、蓋を開けた。
奇妙な事に、リリーは窮屈な籠の中から直ぐには外へ出ようとせずに、不思議そうに首だけ伸ばして暫く室内を見廻していた。それから漸く、ゆるゆるとした足どりで出て来て、こう云う場合に多くの猫がするように、鼻をヒクつかせながら部屋じゅうの匂を嗅ぎ始めた。品子は二三度、
「リリー」
と呼んでみたけれども、彼女の方へはチラリとそっけない流眄を与えたきりで、先ず出入口と押入の閾際へ行って匂を嗅いで見、次ぎには窓の所へ行ってガラス障子を一枚ずつ嗅いで見、針箱、座布団、物差、縫いかけの衣類など、その辺にあるものを一々丹念に嗅いで廻った。品子はさっき、鶏肉の新聞包を預かったことを思い出して、その包のまま通り路へ置いてみたけれども、それには興味を感じないらしく、ちょっと嗅いただけで、振り向きもしない。そして、バサリ、バサリ、………と、畳の上に無気味な足音をさせながら、一と通り室内捜索をしてしまうと、もう一遍出入口の襖の前へ戻って来て、前脚をかけて開けようとするので、