후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこといろのしこう
猫と色の嗜好
石田 孫太郎
石田 孫太郎의 猫と色の嗜好(ねこといろのしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,958자 · 4화면
猫は往々にして暗い処に居る時に尾を踏まれたり足を踏まれたりするものである、そこで其首に派手な首環を結び且つ鈴を着け置くなれば、何れに居るかを知ることが出来るから、不測の危害を与うるようなことはないものである、尤も猫の目は能く暗夜に光るものであるから、起きて居る時には其必要も無いようであるけれども寝入て居る時には甚だ険難である、思うに猫の尾や足を踏みて彼をして悲しき声を発せしめたことは何人も実験したことであろう、左れば黒い猫には色の嗜好如何に関せず其身の保護の為めに白色又は水色等の首環と鈴とを着けて置くが良い、併し此鈴と捕鼠とは両立しないもので、如何に其猫が鼠を捕りたくても歩く毎に鈴が鳴っては堪らない、之は鼠に自分の居場所を通知しつつ追いに行くのと同一である、如何に鈍間な鼠でも鈴を着けた猫に捕られるようなことはあるまい、故に鼠を捕らしむる猫には白色又は水色の首環丈にして鈴は見合すべきであるが、小猫には此両者一を欠かぬようにすべきであろう。