후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 174,521자 · 344화면
世界はこんなに大きく歴史が轟いて推移して居り、その波は日夜この生活にさしているのに、意識した関心事といったら、けちなけちな一身の欲望、どんなにして尻尾を出すまいとか、口実をみつけようとかいうのだというのは、何と不思議でしょう。世相にけずられ、追いこまれて、小さく小さく、下らなく下らなくとなります。
さて、そちらで待ち待ちガンサーよみ終りました。パレスチナのユダヤ殖民地をめぐって、アラビア人とユダヤ人とのいきさつなど今まで知らなかったことも学びました。「アラビアのローレンス」を思い出して、イギリスがアラビア人をおだてて独立をさせ、ユダヤ人の科学発明がうれしくてパレスチナの殖民案を通し、しかし伝統的なアラビア人とユダヤ人との流血的対立を排除するどんな実力ももたない点、両刃の剣風に双方をかみ合わせる点、ローレンスが自分の国の政策を見とおさず、アラビア人のため努力して幻滅したりするところ、興味をもちました。伝記などというものは、その関係からかかれなくては、一尾の魚の丸の姿は出ませんね。そして自叙伝などというものの新しい価値は、そういう時代と個人との千変万化なるからみ合いの角度を明瞭にしてかかれなくては仕方のないものなのね。