후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,583자 · 240화면
そして、こうやって不意に来たここの家の生活は、わたしのそういうこころの中と不調和な日暮しです。新しい場所で新しく生活しはじめるために、暫くここで休む。そういうためにはいいのですけれども。
今この手紙は家の東に面したからりとした客室の書院の低い棚板の上で書いて居ります。わきにミシンがのっています。客用卓が立てられています。座布団がつみ上げてあります。ふとんが出ています。それらの様子は、手の足りない旅舎の団体室の閑散な一時めいて居ります。どこにも中心のない大きい室。寝て、食べて、そして又寝に来る室。そういう風です。だが、床の間には祖父が書いて貰って昔からかかっていた安積事業詩史という字一杯の双幅がかかって居り、書院の柱には天君泰然百體從令、心爲形役乃獸乃禽という二本の聯がかかって居り、書院のランマには菊水の彫があります。いつかここへ来たときこの室のことを書いたと思います。が今は、又一つの感想がございます。この前、何と感じたか覚えて居りません。が、今のわたしの気持では、祖父の一生に貫徹した骨が一本在ったということに同感を覚えます。その骨は、時代の性格、祖父の性格などによって進歩性に立ったものでありながら主観性に煩わされ、狭いものとなり、事業の結果に対して、満足よりも人事的煩わしさをうけとったようになったらしい