후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうしょうそく
獄中消息
大杉 栄
大杉 栄의 獄中消息(ごくちゅうしょうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,149자 · 114화면
窓のそとには、十二、三日頃の寒月が、淋しそうに、澄みきった空に冴えていた。
僕の今いるところは八監の十九室。一昨年はこの隣りの十八室で、長い長い三カ月を暮したのであった。出て間もなく足下と結婚した。しかるにその年のうちに、例の「新兵諸君に与う」でまた裁判事件が起る。そして、年があけてようやく春になったかと思うと、またまた「青年に訴う」が起訴される。その間に、雑誌はますます売れなくなる。計画したことはみな行き違う。ついに初めての家の市ヶ谷を落ちて柏木の郊外に引っこむ。思えば、甘いなかにもずいぶん辛い、そして苦い新婚の夢であった。
その夢もわずか九カ月ばかりで破れてしまう。僕は巣鴨に囚われる。そしてしばらくするうちに、余罪で、思いの外に刑期が延びる。雑誌は人手に渡してしまう。足下は病む。かくして悲しかった六カ月は過ぎた。
出獄する。自分も疲れたからだを休め、足下にも少しは楽な生活をさせようと思って、かれこれしているうちに、またこんどのような事件が起って、再びお互いに「長々し夜」をかこたねばならぬこととなった。これがわずか一年半ばかりの間の変化だ。足下と僕との二人の生活の第一ページだ。