후리가나로 읽는 일본 고전
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たまものまえ
玉藻の前
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 玉藻の前(たまものまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,703자 · 261화면
まだそればかりでない。かれは関白殿をそそのかして、采女に召さりょうという大望を起こしたという。勿論、左大臣殿にさえぎられて、いったんは沙汰やみになったと申すが、かれのごとき魔性の者が万一、殿上に召さるるなどの事あっては、わが日の本は暗闇じゃ」
もうどうしても猶予は出来ないので、信西入道と相談の上で、自分はきょうから身を浄めて七十日の祈祷を行なうことにきめた。左大臣頼長ももちろん同意である。由来、かかる魔性の者はその目の前で祈り伏せて、すぐに正体を見あらわすのが秘法の極意ではあるが、関白殿御寵愛の女子を呼び出して、その目の前で悪魔調伏の祈祷を試みるというわけにもいかないので、七十日の間、自分の居間に降魔の壇を築いて、蔭ながら彼女を祈り伏せる決心である。それには自分のほかに四人の弟子がいる。お前もその一人に加える筈であるから、あっぱれ一心をぬきん出て怠りなく仕まつれと、彼は千枝太郎にこまごまと言い聞かせた。
「かしこまりました」と、千枝太郎は自分の重い責任を感じながら直ぐに承知した。
「泰親に取っては一生に一度の大事の祈祷じゃ。身命をなげうって仕まつる。