후리가나로 읽는 일본 고전
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たまものまえ
玉藻の前
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 玉藻の前(たまものまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,703자 · 261화면
彼は白い口髯の下から坂東声で言った。
「それがしはこのごろ上った者じゃで、都の案内はよう存ぜぬが、見るところ烏帽子折りであろう。頼まれてくれぬか」
「心得ました」
そこですぐに荷をおろすと、武士は一人の家来を見かえって、その烏帽子が折れたら受け取って来いと言い付けて、自分はそのままに行き過ぎてしまった。
「手もとは暗うはないかな」と、あとに残された家来は千枝太郎の手もとを覗きながら言った。
「いえ、烏帽子一つ折るほどの間はござりましょう」と、千枝太郎は手を働かせながら答えた。
「して、お前さま方は坂東の衆でござりまするか」
「おお、相模の者じゃよ」と、家来は立ちはだかったままで誇るように言った。「それがしの御主人は三浦介殿じゃ」
「三浦介殿……。では衣笠の三浦介殿でござりますな」
「よう存じておる。唯今まいられたのがその三浦介殿じゃ」
烏帽子のあつらえ手は相州衣笠の城主で三浦介源義明であることを家来は説明した。三浦介は上総介平広常と共に京都の守護として、このごろ坂東から召しのぼられたのであった。
「そのような武将の冠り物を折りまするは、わたくしの職の誉れでござりまする」