후리가나로 읽는 일본 고전
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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
坂口 安吾의 現代忍術伝(げんだいにんじゅつでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,446자 · 155화면
此奴めタダ者にはあらずと、才蔵はヌカリなく見てとった。
「ボク雲隠才蔵ですが、で、あなたは?」
「ほかのお方は、どうなさいましたか」
「報告のため東京へ戻りまして、今はボク一人ですが、何か御用ですか」
「アタシはこういう者ですが」
と差出した名刺を見ると、石川組渉外部長、サルトル・サスケ、とある。
「石川組と仰有いますと」
「実は社長からの使いの者でざんすが、こゝに社長の名刺を持参してざんす」
これを見ると、国際愛国土木建築、石川組社長、石川長範。ズッシリと百円札ほど重みのこもった名刺であった。こういう名刺をいたゞくと、いくらか涼味がさすけれども、心ウキウキとするものではない。
「で、御用件は?」
「そこのタチバナ屋が社長の常宿なんですが、ちょっと御足労ねがいたいので。話は社長から直々あるだろうと存じやす」
薄気味のわるい相手だが、何とかなろうという才覚には自信があるから、腹をきめると、わるびれない。サスケの後について、でかけた。とは云うものゝ、マニ教の霊力よりも石川組のメリケンの方が魂を手ッとり早く抜きとる実力があるだろうから、才蔵も内心はなはだしく安らかではなかった。