후리가나로 읽는 일본 고전
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びわこのみず
琵琶湖の水
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 琵琶湖の水(びわこのみず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,773자 · 20화면
ところがこれと全く同じような話を、政府の責任者が、大真面目で言っている場合が、かなりしばしばあるように思われる。承知して言っているのならまだしも、本気にそういうふうに考えている場合もあるらしい。量的や数的の観念を持たない人の考えは、あぶなっかしいことおびただしい。
戦争中の話には、この系統のものが数えきれないくらいあった。その中で比較的罪のない例をあげてみよう。東京で防火用の砂を用意せよという布告が出たことがある。防衛司令部というような厳しい名前のところから出た命令であったが、各戸に砂を用意せよというのである。分量も指定してあって、確かなことは忘れたが、何でも二斗樽一杯くらいの量であったかと思う。
結構な命令のようであるが、この命令は実は一寸困るのである。砂は海岸か河原にしかないものである。東京市中にないものをあらしめるには、運んで来るより外に方法は絶対にない。それを運ぶにはたいへんな輸送力が要るから、土でもいいのではないかという疑問が出る。生産用の輸送力を犠牲にしてまで砂を運ぶのは可笑しい。そういうことを一寸洩らすと、大変なことになる。だからインテリは時局の認識が足りなくて困る、土では巧く撒けないのだ、砂と言われたら砂を用意すればよいのだ、理窟ばかり言って国策に協力しない非国民だとお叱りを受けたという