후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
文吉には、いつもこの老人が不思議に見えて仕方がないのでした。ふわ/\言って口もよく利けないのに、何となく威張っていますし、それを妻のおばあさんが子供のように扱って宥めたり賺したりしていますのに、子供かと思えば白髪ではありますが立派な髭を生やしているからでしょう。
文吉の姿を見ると、老人は神経質の眼をぎろ/\と光らして睨むが、直ぐ笑み崩れて、
「ぶんちか、よく来た」
それから、利く方の左の手で呼鈴を鳴らして老妻を呼び、文吉にあれも食わせろ、これも食わせろと、意固地なおせっかいを焼きます。
老妻は、大柄で健康な老女であります。何事もあまり神経に触らない様子で聞き流していますが、文吉が飯類は手料理のもの以外食べないのを知ってるものですから、やがて菓子だけを両手に一ぱい山盛りに持って来て呉れます。
文吉は、枝折戸の外に待たしてあるわたくしに菓子を少し頒けて呉れますが、ほとんど大部分をその場でぽり/\食べてしまいます。それを楽しそうに眺めている老人は、文吉が食べ終ると、腕を出して見ろとか肩を出して見せろとか註文いたします。
それが済むと、今度は、粘土打ち――土手普請の真似をしろと言います。