후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
わたくしが貰いのため町を出て小合溜へ行く道を歩いてますと、あとから啓司は常司と自転車を並べて夏の日の午前の村道を走って来ました。がっちりした顎を青々と剃って黒い瞳をちろり/\と動かしながらペタルを踏んで行く二十二の弟を見て、啓司はこいつ馬鹿なのか利口なのかと見定めるよう更めて見詰めました。
町外れまで砂気の多い土で、桃林だの桑畑が多くあります。それが過ぎると真土になって田圃が見晴せます。丘陵近くになると黒土で蔬菜畑になっています。フレームも見えます。極めて緩くうねをうっているこの平地に幾つかの小さい字があります。字々の部落は立木に囲まれながら処々に塊まっています。
小合い溜めの水が彼方に光っています。
突き当りに見える丘陵は石灰質の白い膚を現わしているところもありますが、大部分雑木に覆われ、丘陵の背にはその後の九十九谷を埋めている赤松の林が波打って来て、その波頭を現すように丘陵の背に柔かい緑の並列の姿を現しています。里の人は松ヶ丘と呼んでいます。
松ヶ丘からT字形に多那川に向って尾根山の象の鼻が突出ているのが左手に見えます。尾根山の根本のところは松ヶ丘と同じく雑木に赤松を加えて覆われていますが、先きに近づくほど丘陵の岩膚を現わしています。