후리가나로 읽는 일본 고전
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こうがさぶろうしにこたう
甲賀三郎氏に答う
夢野 久作
夢野 久作의 甲賀三郎氏に答う(こうがさぶろうしにこたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,679자 · 10화면
のみならずそれは現在の私の心境で、明日の私の心境ではないかも知れない。のみならず、それは必然的に私が文芸通信誌に書いた「探偵小説の真使命」と同じ内容もしくは、その註釈みたようなものになってしまうべき性質のものではないかとも思うが、しかし、それが万一にも本誌の愛読者諸君のために……特に甲賀三郎氏の「探偵小説講話」を愛読される諸賢のために――「こんな観点も別にあるのだな」とか又は「これは甲賀氏の所論に対する一種の註釈だな」とかいう意味で、一種の新しい参考となり、目下興隆の機運に向いつつある探偵小説界に投ずる一石ともなり得るならば、私にとって絶対の光栄であり欣快とするところである事を思うて、敢えてこの蕪文を続行する次第である事を何よりも先に諒恕して頂きたい。
文芸通信誌上「探偵小説の真使命」の中で私はコンナ事を書いた。
――自然主義文芸、自由民権思想の行詰まりに続く、探偵小説の行詰まりによって、人類の趣味傾向が遂にドン底を突いてしまった――と――。
これは別に、私が知ったか振りをせずとも、歴史が証明してくれるところである。
個人でも、社会でも、その精神が唯物思想、もしくは虚無思想を根柢とする資本主義文化組織に陥って行くにつれて、その口にしたり発表したりするところが、ますます高尚に、唯心的に向上して行くのとは正反対