후리가나로 읽는 일본 고전
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うみがめ
異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二(うみがめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,507자 · 291화면
こうして大勢に取りまかれていても、そのまま姿を変じないのを見ると、これは妖怪ではあるまいという説もあったが、多数の者はまだそれを疑っていた。ともかくも夜のあけるまではこうして置くがいいというので、あとさきの襖を厳重にしめ切って、人々はその前に張番をしていると、白い女はやはりそのままに垂れ下がっていた。そのうちに秋の夜もだんだんに白んで来たが、白い女の姿は消えもしなかった。
「これはいよいよ不思議だ。」と、人々は顔を見あわせた。
「いや、不思議ではない。これはほんとうの人間だ。」と、中原が言い出した。
初めから妖怪ではあるまいと主張していた連中は、それ見たことかと笑い出した。しかしそれがいよいよ人間であると決まれば、打捨てては置かれまいと、人々も今更のように騒ぎ出して、とりあえず奥掛りの役人に報告すると、役人もおどろいて駈け付けた。
「や、これは島川どのだ。」
島川というのは、奥勤めの中老で、折りふしは殿のお夜伽にも召されるとかいう噂のある女であるから、人々は又おどろいた。役人も一旦は顔色を変えたが、よく考えてみると、奥勤めの女がこんなところへ出てくる筈がない。