후리가나로 읽는 일본 고전
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きけいのてんにょ
畸形の天女
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 畸形の天女(きけいのてんにょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,893자 · 35화면
何よりも畸形の天女と別れるのがつらかった。
そこへ小さな妖精のようにふみ子の黒い影が帰ってきた。
「おじさん。息を吹き返すといけないから、これでしめつけておくの。手伝って」
どこで拾ってきたのか、さびた針金を手にしていた。もしこれが二十歳の娘だったら、松永は戦慄したであろう。しかし、ふみ子の場合は、ままごと遊びでもしているような、無邪気な感じだった。彼女の精神にも行動にも、あくまで畸形がともなっていた。
少女は死体の頸に針金を二重に巻きつけて、力一ぱいしめつけると、そのはじを幾つもねじった。
「これじゃ、ゆるいかしら」
助けを求めるように松永を見上げた。松永にも、もし蘇生したらという心配が幾らかあったので、針金をもっと強くねじって、死体の頸に深く食いこむようにした。
「おじさん、これ、どうするつもり?」
ふみ子が無邪気にたずねた。松永はそれを、これから考えようとしているところだった。むろん、このままにはしておけない。死体を隠さなければならない。松永昌吉は消えてしまっても、ふみ子は残っている。ふみ子に嫌疑がかからないように工夫しなければならぬ。もし、ふみ子がつかまれば、彼女がいくら強情でも、結局は松永昌吉のことを白状しないわけには行くまい。