후리가나로 읽는 일본 고전
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ほったん・でんわじけん
発端・電話事件
式場 隆三郎
式場 隆三郎의 発端・電話事件(ほったん・でんわじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,102자 · 7화면
だがあれを化物屋敷にしたり、狂人のグロテスクな作品として片づけてしまうのは、単純すぎる。あの家はひとりの狂人によって建てられたことは、誤りない事実である。しかし、それだからすべてを狂想の具現として、みてはならない。あのなかには、もっと複雑微妙な人間の心理がおりこめられている。
われわれの住む家は、だれがどうして建てたのだろう。自分の創案になる家といっても、大抵は何かの模倣である。それに、建築家や大工の常識が支配している。自分の構想をあくまでも実現した家というものが、果してどれだけあるだろう。われわれは、ホテルや宿屋にとまって与えられた部屋に泊り、汽車に乗って定められた席につくと大差のない安価な気持で、おのが住宅にいるのだ。
金が自由になり、大工や建築家が意の如く動いてくれたら、どんな家ができるだろう。あの狂想から生れた家をわらう人も、自由に振舞えたら自分もどんな家を建てるだろうか、と反省してみる必要はないか。
あれは決して原始的建築ではないが、そのモティフにはわれらの祖先が原始時代にあって、勝手な材料を選び、好きな形に組みたてて住んだ時代の気持に共通なものがある。