후리가나로 읽는 일본 고전
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しろいかべ
白い壁
本庄 陸男
本庄 陸男의 白い壁(しろいかべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,697자 · 51화면
うすら禿の頭の地まで真赤にし、ぱっぱと唾を反っ歯の合間から撥きだしながら、そんなにも昂奮してみせるのであるが、じつはこの父親も、一度は眼鏡屋を訪れてみたのであった。しかし教師の前では勝手にしやがれと自暴自棄にわめきたてていた。「それではあんまり可哀そうだ――」と杉本はつい口を辷らかして義夫のために骨折ろうとするのである。ところが親爺はこのもののわからぬ教師を今度は本気で呶鳴りつけた。
「か、かあいそうなのはこちとらじゃねえか! 腕を持ってて腕が使えねえこんな娑婆に生きながらえているこちとらじゃねえか! 子供のことまで文句をつけてもらうめえ」
子供は学校にあげねばならぬおきてだというから上げている。数年前、米屋が桝を使用していた時代には彼は錚々たる職人として桝取業をしていた。彼の腕にかかれば、必要に応じて、一斗の米が一斗五升にも八升にも斗りかえられた。それだのに、何の因果でか、ある日から忽然と、米屋という米屋はキログラムを使わねばならなくなった。「この腕がお前――」と彼はとうとう嘆きだした。「使い道がねえじゃねえか。なあ義――」と、こんどはきょろきょろしている伜に向い「お前も可哀そうな餓鬼だよ、震災じゃあ、おっ母がおっ潰されっちまうしよ。