후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しろいかや
白い蚊帳
宮本 百合子
宮本 百合子의 白い蚊帳(しろいかや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,800자 · 18화면
「へえ、奇体なことがあるね、どうしたんだろう」
まさ子は興味を示した顔つきで、その若者やなほ子を見た。そんなとき、眼に平常の母らしいかさばった強い重い感じが現れた。が、なほ子はその間にも心痛の加るのを感じた。半分笑いながら、
「このお婆ちゃんは頑固でどうしてもお医者がいやだって仰云るのよ。土屋さん、一つすすめて頂戴」
と、なほ子はその客に云った。土屋が帰ると、まさ子は、横になりながら、
「一つは精神的にも来ているんだろう」
と云った。
「この頃は生きている張合がなくなったような気がする――何か期待するなんていう気持がちっとも起らなくなってしまった、極く冷やかな心持だねえ、悟ったって云えば悟ったのかもしれないが……」
なほ子は思わずつよく、
「悟りは冷やかなもんじゃあないことよ、あたたかいはずよ」
そして、笑い出しながら云った。
「けちなこと云い出すと、火をつけるぞ――」
「――何だい――」まさ子は「なんだ、飛んだ婆焼庵だね」
苦笑したが、
「全くね、若い時分には、立派な家に棲っている人を見ると、ああ羨しい、自分もどうかあんな家に住みたいと思ったもんだが、この頃は、まあ一体こんな家の後をどんな人が継ぐのだろう、と思うね、羨しくなんぞちっともない。