후리가나로 읽는 일본 고전
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しらふじ
白藤
宮本 百合子
宮本 百合子의 白藤(しらふじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,810자 · 16화면
和尚さんが、いくら呼んでも起きてくれなかったと、若い母が憤慨していることもあった。
十日ほど、そんなことが続いた揚句、一同は又来たときの行列で東京へ帰って来た。その夏、品川の伯父さんは、子供らにとってごく身近で、大磯のどこかにも来ていられるのかもしれないような塩梅だった。それでも、お目にかかったことは一遍もなかった。
中條の子供は、どういう工合でだったか一人も、西村の伯父上にお目にかかったものがないまま、遂に没せられたのであった。
お孝さんは、この西村の伯父さんの娘さんであった。母とはいとこ同士で、向島で暮した娘時代共に寝起きしたお登世さんという従姉をのぞいて、おそらく母が誰よりも親しんだ女いとこの一人ではなかっただろうか。
その家の若い令嬢として、お孝さんは、私たち子供連のことも、おそらくは大磯のことも、きっと茶話に出て知っていられたことだろうと思う。
十八九の娘にとって、十以上も小さい子たちは、何と稚いものに映ることだろう。反対に、七八つの女の児の目に年ごろの女のひとは、何と大人に思え、更にその児が成長してももうそのときは子供二人三人の母となっている年上のひとは、やはり全く別の世界にいる大人として思える。