후리가나로 읽는 일본 고전
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
泉 鏡花의 白金之絵図(しろがねのえず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,356자 · 47화면
牡丹たちまち驚いて飜れば、花弁から、はっと分れて、向うへ飛んだは蝴蝶のような白い顔、襟の浅葱の洩れたのも、空が映って美しい。
老人転倒せまい事か。――やあ、緑青色の夥間に恥じよ、染殿の御后を垣間見た、天狗が通力を失って、羽の折れた鵄となって都大路にふたふたと羽搏ったごとく……慌しい遁げ方して、通用門から、どたりと廻る。とやっとそこで、吻と息。
ちょうどその時、通用門にひったりと附着いて、後背むきに立った男が二人居た。一人は、小倉の袴、絣の衣服、羽織を着ず。一人は霜降の背広を着たのが、ふり向いて同じように、じろりと此方を見たばかり。道端の事、とあえて意にも留めない様子で、同じように爪さきを刻んでいると、空の鵄が暗号でもしたらしい、一枚びらき馬蹄形の重い扉が、長閑な小春に、ズンと響くと、がらがらぎいと鎖で開いて、二人を、裡へ吸って、ずーんと閉った。
保険か何ぞの勧誘員が、紹介人と一所に来たらしい風采なのを、さも恋路ででもあるように、老人感に堪えた顔色で、
「ああああ、うまうまと入ったわ――女の学校じゃと云うに。いや、この構えは、さながら二の丸の御守殿とあるものを、さりとては羨しい。