후리가나로 읽는 일본 고전
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
泉 鏡花의 白金之絵図(しろがねのえず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,356자 · 47화면
「帽子をお被んなさいましッて、お母さんが。……裏へ見廻りにいらしったかと思ったんです。」
と、見迎えて一足退いて、亜鉛塀に背の附くまで、ほとんど固くなった与五郎は、たちまち得も言われない嬉しげな、まぶしらしい、そして懐しそうな顔をして、
「や、や、や、貴女、貴女じゃった、貴女。」と袖を開き、胸を曳いて、縋りもつかんず、しかも押戴かんず風情である。
疑と、驚きに、浅葱が細く、揺るるがごとく、父の家主の袖を覗いて、った瞳は玲瓏として清しい。
家主は、かたいやつを、誇らしげにスポンと被って、腕組をずばりとしながら、
「何かい、……この老人を、お町、お前知っとるかい。」
「はい。」
と云うのが含み声、優しく爽に聞えたが、ちと覚束なさそうな響が籠った。
「ああ、しばらく、一旦の御見、路傍の老耄です。令嬢、お見忘れは道理じゃ。もし、これ、この夏、八月の下旬、彼これ八ツ下り四時頃と覚えます。この邸町、御宅の処で、迷いに迷いました、路を尋ねて、お優しく御懇に、貴女にお導きを頂いた老耄でござるわよ。」
と、家主の前も忘れたか、気味の悪いほど莞爾々々する。
「の、令嬢。」
「ああ、存じております。