후리가나로 읽는 일본 고전
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
泉 鏡花의 白金之絵図(しろがねのえず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,356자 · 47화면
橋がかりを、四五間がほど前へ立って、コトコトと行くのが、以前の和尚。痩せに痩せた干瓢、ひょろりとある、脊丈のまた高いのが、かの墨染の法衣の裳を長く、しょびしょびとうしろに曳いて、前かがみの、すぼけた肩、長頭巾を重げに、まるで影法師のように、ふわりふわりと見えます。」
と云うとふとそこへ、語るものが口から吐いた、鉄拐のごとき魍魎が土塀に映った、……それは老人の影であった。
「や、これはそも、老人の魂の抜出した形かと思うたです、――誰も居ませぬ、中有の橋でな。
しかる処、前途の段をば、ぼくぼくと靴穿で上って来た駅夫どのが一人あります。それが、この方へ向って、その和尚と摺違うた時じゃが、の。」
与五郎は呼吸を吐いて、
「和尚が長い頭巾の頭を、木菟むくりと擡ると、片足を膝頭へ巻いて上げ、一本の脛をつッかえ棒に、黒い尻をはっと振ると、組違えに、トンと廻って、両の拳を、はったりと杖に支いて、
(横須賀行はこちらかや。)
追掛けに、また一遍、片足を膝頭へ巻いて上げ、一本の脛を突支棒に、黒い尻をはっと揺ると、組違えにトンと廻って、
(横須賀行はこちらかや。)
と、早や此方ざまに参った駅夫どのに、くるりと肩ぐるみに振向いた。