후리가나로 읽는 일본 고전
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はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 白髪鬼(はくはつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,046자 · 224화면
では、どうして死ぬ様なことになったのか。又しても大病にとりつかれたのか。イヤイヤそうではない。病気ならあきらめ様もあるけれど、わしのは、あきらめてもあきらめ切れぬ、余りに馬鹿馬鹿しいあやまちが死因となったのだ。
それを、これから話そう。
瑠璃子が邸に帰って間もなく、わしは何がなしにじっとしていられぬ嬉しさに、ある日川村の提議で、三人連れ立って、近郊の地獄谷という所へ、遠足を試みた。
地獄谷というのは、S市を訪ずれた人は一度は見物に行く名所で、S市の南を流れるG川の上流、都会近くには珍らしい、深山の趣きある谿谷だ。そそり立つ断崖の間を、青々とした谿流が、様々の形の岩に激して、泡立ち渦巻きながら流れている。両側の山々には、春は桜、秋は紅葉が美しく、その季節には、瓢をさげた遊山客が、断崖の上の細道を、蟻の行列みたいに続くのだ。
わし達の行ったのは、桜の季節も過ぎた晩春の頃であったから、遊山客の影もなく、非常に淋しかったが、静かな谿谷の気分を味わうには、却て好都合であった。
両側の山にはさまれた、広い帯の様な空は、一点の雲もなく、底知れぬ青さに晴渡っていた。