후리가나로 읽는 일본 고전
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はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 白髪鬼(はくはつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,046자 · 224화면
瑠璃子は、羨し相に、空に突っ立つ英雄の姿を見上げて答えた。
わしは不愉快であった。瑠璃子は川村の勇気を賞讃し、昇りかねているわしを、ひそかに軽蔑している様に感じられたからだ。恋は人を愚にするとはよく云った。わしはただ、愛する瑠璃子の前で、川村に負けたくないという、子供みたいな競争心から、とうとう地獄岩に昇って見る気になった。
わしは、川村が降りて来るのと、引違いに、岩の頂へよじ昇った。そして、そこに突っ立って、下の瑠璃子に、さも自慢らしく声をかけたものだ。アア、わしは何という馬鹿者であったろう。それが、彼女の見納めになろうとは、夢にも思わないで。
「そこから遠くを眺めるのもいいが、もっと突端へ出て、下の流れを見下すと、又格別だぜ」
川村が、わしをそそのかす様に、呼びかけた。この何気ない言葉の裏に、どんな恐ろしい意味が隠されていたか、神ならぬ身のわしは知る由もなかった。ただ、川村奴、自分では用心をして踏まなかった、突端の小岩の上へ、わしに出て見よとは、意地の悪い奴だと思ったが、そう云われて、尻ごみするのも癪であった。わしは、痩我慢で、さも平気らしく、突端につき出た小さな岩の上に歩み出た。