후리가나로 읽는 일본 고전
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はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 白髪鬼(はくはつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,046자 · 224화면
……アア、そうだ。海賊の紋章だ。十何年というもの、官憲の目をくらまし、支那海一帯に暴威を振っている、海賊王、朱凌谿だ。わしはそれを人にも聞き新聞でも読んで覚えていた。
さては、わしの家の墓穴が、あの有名な海賊の宝庫に使用されていたのか。不思議なこともあるものだ。併し、考えて見れば、必ずしも不思議ではないて。
いつ捕えられるか分らぬ海賊稼業には、こうした秘密の蔵が必要かも知れない。あわよくば刑期をすませて、その財宝を取出し、後生を贅沢に暮らすことも出来るのだからな。それには自国の支那よりも、日本の海岸が安全だ。しかも、墓穴の中なれば、十年に一度、二十年に一度しか人が入らぬし、入った所で、不気味な場所を、態々調べて見るものもない。アア、墓穴を宝の隠し場所とは、流石は賊を働く程の男、よくも考えついたものだ。
愈々わしの目に間違いはない。わしは生埋にされたばっかりに、巨万の富を手に入れることが出来たのだ。
わしは棺の側に蹲って、子供の様に金貨を弄んだ。金貨は皆小袋に入っていたのだが、棺の転落と共に、袋の口が破れて、一面に溢れ出したのだ。わしは丹念にそれを元の袋へ詰め込んだ。