후리가나로 읽는 일본 고전
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すずりとすみ
硯と墨
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 硯と墨(すずりとすみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,996자 · 22화면
ダイヤモンドも石墨も、性質がはっきりしているので、いろいろな物性がよく測定されている。厄介なのは木炭類の無定形炭素である。木炭のような一番ありふれた物が一番厄介で、例えばその比重のようなものを測ることさえ、大仕事なのである。桜炭だの楢炭だのというものの一片を持って来て、その比重を測っても、内部に隙間が沢山あるので、意味は殆んど無い。それで細かい粉にしてその粉の比重を測れば、大分意味が出て来る。京都帝大の吉田卯三郎教授が、炭の粉の比重を測定された結果では、焼き方によって、同じ無定形炭素でもいろいろ性質のちがったものが出来ることがわかった。そうすると煤の粉などは、焼き方により材料によって、物性のいろいろ異なった炭素粒になってもちっとも不思議ではない。むしろそう考える方が自然である。それで青墨と油煙墨との墨色の差は、粒子の大きさにもよるであろうが、炭素の性質自身が異なっていることも考えられる。その性質の差は、もしこういう細かい粉の比重が精密に測定出来れば、比重の差として現われるかもしれない。それならば話が簡単であるが、その他にも煤のX線分析を行ってみることも必要である。