일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

すずりとすみ

硯と墨

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 硯と墨(すずりとすみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,996자 · 22화면

아오조라 문고

待つ時間が短ければ、第二の墨滴は前の墨膜上に一様に拡がって行って、二枚の墨膜は完全に融合して区別がつかなくなる。ところが数分経ってから第二の墨滴を落すと、拡がる速さが前の場合よりもずっと遅くなり、初めの墨膜の途中まで行ったところで、止まってしまう。そしてこの時は両者の境界が判然とつくのである。この実験は水面上で墨膜を重ねているのであるから、乾燥の問題は全然はいって来ない。それでも待つ時間によってこういうちがいが出て来るのである。即ち墨を重ねる場合には、前の墨は乾くということ以外に、時間と共に墨の実質も変化して、その変化の度合によって、後の墨との間の融合の程度も変って来ることがこれでわかったわけである。

次にこの墨膜が固化するという面白い現象がある。それは水の中に、銅とか鉄とかアルミニウムとかいう金属のイオンがある場合である。簡単に言えば、金気のある水の上に墨膜を作ると、その金気が非常に微量であっても、十秒か二十秒すると、この薄い墨の膜が固化してしまうのである。これは寺田先生が偶然に発見された現象である。固化したということは、その膜の一部を一寸つつくと、星状の割れ目がはいることによってわかるのである。