후리가나로 읽는 일본 고전
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すずりとすみ
硯と墨
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 硯と墨(すずりとすみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,996자 · 22화면
事実そういうふうにしておりた量を測定したのであるが、そんな簡単な測定でも、ちゃんとするとなると、なかなか面倒である。というのは、墨の目方は相当あり、おりた量は極く僅かであるから、よほど精密に測定をしないと、差引きで出した量は何を測ったかわからなくなってしまう。丁度一升罎の目方を測り、次に水を一滴入れてまた目方を測って、その差引きから水滴の目方を出すようなことをするわけである。途中で罎の外側が一寸濡れたりしたら、重量の増加は何を意味するかわからなくなってしまう。今度の場合は三十分間も墨を磨っているので、その間に水が墨の中に浸み込むので厄介である。それで磨墨の前後ともに、いつでも目方を測る前には、墨を真空中で二、三時間乾燥させて、それから測定することにした。よく注意さえすればこういう方法で、墨のおりた量をかなり精密に測定することが出来た。
次に硯の面の性質を知るために墨と硯との間の摩擦係数を測る必要がある。摩擦係数の測定は、物理学の極めて初歩な実験であるが、それは普通の堅い物体間の摩擦の場合であって、墨と硯との場合のように一方が磨り減る場合は、今まで殆んど手がつけられていない。