후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
そふのしょさい
祖父の書斎
宮本 百合子
宮本 百合子의 祖父の書斎(そふのしょさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,184자 · 5화면
今十六七歳の少女は、どんな心持で本というものを見て感じているのだろうか。この間もある大きな新刊書を売る店で、その疑いをもった。セイラー服の少女が三四人で本を見ているのだが、その眼にも口元にも何の感興も動いていず、つよい好奇心のかげさえない。あの棚でちょっと一冊、この台でバラバラ、又あの台でバラバラ。そして流眄で本の題を見て小声で云って見たりしている。百貨店であっちのショウ・ケース、こっちのショウ・ケースと次々のぞく。そのように見ている。
本への愛というようなことは、言葉に出してしまうと誇張された響をもつが、やはり人間の真面目な知慧への愛と尊敬、文化への良心とつながったものであると思う。若々しい知識欲が何か求めて本気で本を見る眼差しは、ただ商品を視線で撫でてすぎるのとはちがう、おのずからなはた目の快さをも誘うのが自然だと思う。
本がどっさりあることは、不幸ではない。けれども、現代は本の数はあるが、本のなかみへの愛や探求心や尊敬が随分低められて来ている。文学の領域について云えば、作品の現実が、そこで扱われている感情のありようにしろ本質的には通俗で、読者にその作品の背後の作者の生活態度までを考えさせる力に乏しいため、何かバラバラとめくられて、一寸目についた文句で買われたり、広告で買われたりする傾向をつよめて