후리가나로 읽는 일본 고전
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かみのごとくよわし
神の如く弱し
菊池 寛
菊池 寛의 神の如く弱し(かみのごとくよわし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,929자 · 28화면
何と云う意気地なしだろうと思った。何と云う弱さだろうと思った。が雄吉は之迄の河野の弱さは、大抵軽蔑したり冷笑したりして来た。が、弱さがこうまで、徹底して人間ばなれのした、人間の普通の感情では、律せられない所まで、行って居ると、頭から軽蔑することは出来なかった。河野の徹底した弱さ、人から蹂み躙られながらもまだ蹂みにじる足の中から、何かの好意を、見出そうというような心持は、弱さが徹底して無辺際の愛と云う所まで行って居るのではないかと思った。従って、河野は人間として雄吉のような、普通の感情や道徳で、行動して居るものよりは数段かけはなれた高い所に居るのではないかとさえ思った。そう思うと、雄吉は自分の感情で、河野の弱さを、メチャクチャに冷笑して居た自分が、不安にならずには居られなかった。それと同時に、河野の際限のない弱さに対して尊敬に似たある心持を懐かずには居られなかった。
雄吉は、予期した通に、河野から承認や感謝を、得られなかったことに、軽い失望を感じながらも、自分の前に、じっと俯向いて居る河野の顔を――十年近くも見馴れて居る顔を、別人を見るような目新しい心持で、暫くは見詰めて居た。