후리가나로 읽는 일본 고전
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かみサマをうんだひとびと
神サマを生んだ人々
坂口 安吾의 神サマを生んだ人々(かみサマをうんだひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,108자 · 27화면
神サマの客引き
それからまた一年すぎた。ちょうど日曜と祭日がつづいたので、大巻先生はかねて志していた例の温泉へでかけた。
その温泉では阿二羅サマという新興宗教が発生して、大巻先生もその信者だということになっている。川野水太郎という文士が一肌ぬいでいるという噂もあるし、安福軒が家業の万国料理をホーテキして入れ揚げているという風聞も伝わっている。教祖を阿二羅大夫人と云い、管長は三十ぐらいの弁舌さわやかな人物だというから、みんなそれぞれ思い当るところがある。阿二羅教のことについて大巻先生に問い合せてくる者もある始末で、何か宣伝の材料に使われているという話であるから、折を見て偵察にでかけてみたいと考えていたのである。
しかし、大巻先生のところへ問い合せてくる者の多くが、阿二羅教について悪い噂をもってくることが少い。先生が医者のせいがあるかも知れぬが、申し合せたように治病能力が特に絶大だということを云ってくる。それが先生の気がかりの第一であった。
大巻先生は開業医という商売柄、医者の流行の真因は何かということについては、ひそかに痛感することがあったのである。