후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぴこんちゅうかん
神秘昆虫館
国枝 史郎
国枝 史郎의 神秘昆虫館(しんぴこんちゅうかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,803자 · 213화면
左へ廻わる。右へ廻わる。そうして先へ進んで行く。
次第次第に一ツ橋勢は、後へ後へと押されて行く。
だがこの時背後にあたって、ドッと喊声の起こったのは、いったいどうしたというのだろう?
表門から走り出た、五、六十人の一ツ橋家の勢が、ようやくこの時追い付いたのである。
ここに至って七福神組は、腹背敵を受けてしまった。
と、数声弦鳴りの音が、背後にあたって聞こえたが、数本の征矢が飛んで来た。
瞬間に上がった六本の太刀が、キラキラキラキラと閃めいたのは、矢を切り払ったためだろう。
だが第二の弦鳴りの音! だが第三の弦鳴りの音! ひっきりなしに響くに連れ、唸りをなして飛んで来る征矢も、次第に繁くなって来た。
背後から逼って来た一ツ橋家の勢が、打ち物業を故意と避け、飛び道具で打ち取ろうとするのであった。
それと察した弁天松代は、甲高く声を響かせた。
「さあさあみんな寝るがいい。一時息を抜こう息を抜こう!」
声に応じて六人の部下達は、忽然姿を消してしまった。
と云ってもちろん煙りのように、消えてなくなってしまったのではない。蒼茫たる月光を刎ね飛ばし、卍廻わりに廻わっていた、七福神組の群像が、一刹の間にバラバラに分かれ、地面へピッタリひれ伏したのである。