후리가나로 읽는 일본 고전
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しんろのまき
神鷺之巻
泉 鏡花
泉 鏡花의 神鷺之巻(しんろのまき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,672자 · 54화면
再び裾へ飜えるのは、柄長き薙刀の刃尖である。その稲妻が、雨のごとき冷汗を透して、再び光った。
次の瞬間、銑吉の身は、ほとんど本能的に大榎の幹を小盾に取っていた。
どうも人間より蝉に似ている。堂の屋根うらを飛んで、樹へ遁げたその形が。――そうして、少時して、青い顔の目ばかり樹の幹から出した処は、いよいよ似ている。
柳の影を素膚に絡うたのでは、よもあるまい。よく似た模様をすらすらと肩裳へ、腰には、淡紅の伊達巻ばかり。いまの花野の帯は、黒格子を仄に、端が靡いて、婦人は、頬のかかり頸脚の白く透通る、黒髪のうしろ向きに、ずり落ちた褄を薄く引き、ほとんど白脛に消ゆるに近い薄紅の蹴出しを、ただなよなよと捌きながら、堂の縁の三方を、そのうしろ向きのまま、するすると行き、よろよろと還って、往きつ戻りつしている。その取乱した態の、あわただしい中にも、媚しさは、姿の見えかくれる榎の根の荘厳に感じらるるのさえ、かえって露草の根の糸の、細く、やさしく戦ぎ縺れるように思わせつつ、堂の縁を往来した。が、後姿のままで、やがて、片扉開いた格子に、ひたと額をつけて、じっと留まると、華奢な肩で激しく息をした。