후리가나로 읽는 일본 고전
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わたしのかつどうしゃしんぼうかんし
私の活動写真傍観史
伊丹 万作
伊丹 万作의 私の活動写真傍観史(わたしのかつどうしゃしんぼうかんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,073자 · 30화면
乃木大将は新しいばけものが現われるたびにカラカラとうち笑つて「それしきのことに驚く無人(大将の幼名)ではないぞ」という同じせりふを何べんとなくくり返した。もちろんそれは弁士のつたない声色であるが、この年になつてもいまだにその節まわしが耳に残つているところをみると人間の記憶力の気まぐれな選択作用に驚かされる。
そのころ松山には四つの芝居小屋があつた。四つのうち二つは目抜きの場所にあり、そのうち新栄座というのが一流で寿座というのが二流どころであつた。
あとの二つは場末にあつてともに三流であるが、この三流のうちの片方はまつたくはいつたことがないので私は知らない。
知つているのは伊予鉄道の松山駅のすぐ傍にあつた末広座という小屋である。
末広座というのは比較的新しい名前であるらしく、私の祖母などは常に旧名を用いて大西座と呼んでいた。
この小屋は今はなくなつてしまつたが、実に不思議な小屋で、それは駅の傍というよりもむしろまつたく駅の構内にあつた。
舞台と観客席は建物の二階と三階が使用されていて、この小屋には一階がなかつた。
一階にあたるところは駅の引込線がはいつていて、ちようど扉のない倉庫のような体裁を備えており、しかもだれでも通りぬけ自由であつた。