후리가나로 읽는 일본 고전
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わたしのようきゅうするたんていしょうせつ
私の要求する探偵小説
平林 初之輔
平林 初之輔의 私の要求する探偵小説(わたしのようきゅうするたんていしょうせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,673자 · 6화면
モーリス・ルヴェルの作品などにもなかなか微細な心理を描いたものがあったように思う。この心理状態の動きは、筋道もなく、連絡もなく、全く突発的なものでも許される。これが、心理の場合と実際の行為の場合と異なる点で、科学的ということが心理状態まで規則的にはたらかせることでないということをことわるためにちょっと一言した次第である。
第六に犯罪の背景に時事問題や、国際問題などがあることはいっこう差し支えないが、それが安価な教訓的であったり、わざとらしい愛国心の鼓吹であったりしてはいけない。戦争中に出た探偵小説にはこの種の弊害に陥っているものが随分あった。たとえばウィリアム・ル・キューのものなどがその一例である。モーリス・ルブランなどもその頃の作品にはそういう傾向のものが多い。アメリカの作家などにさえ最近まで、ドイツ人をわざとらしく敵役に回したものが随分あったように思う。
そのほか探偵小説に要求したいことはいくらもあるが、きりがないからこの辺できりあげる。最後に日本の探偵小説がほとんど発達しないのは、日本はまだ機械文明が幼稚であることや、日本の家屋が孤立的でかつ明けっぱなしで、大規模の秘密犯罪に敵しない等の外部的理由もあろうが、日本人の頭脳が、特に小説家の頭脳が非科学的で、立派な探偵小説が要求するような知識に乏しいという