후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,598자 · 254화면
「と、おいでなすったね。ご足労だが、高安の六波羅番屋まで来てもらおうか」
「番屋へ」
「おうさ」
「なにしに」
「胸にききねえ」
「迷惑千万。そんな所へ行かねばならぬ理由はない」
「へん。まだシラを切るつもりかい。おらあ忍ノ大蔵の弟分、大蔵が消えたあと、放免頭となった忍ノ権三だ。おめえたち夫婦の面あ、藤井寺のとき、この眼の奥におさめてある。――あれからこっちも、眼を放していたわけじゃねえんだよ」
「この下種、いわしておけば」
「どうしたと」
「わしを何だと思うているのか。放免(密偵)などに尾行まわされる覚えはないわ」
「そっちになくても、こっちにはある。聞け。やいっ」
権三は一歩ふみ出して。
「この春、日野朝臣を古市で逃がしたときも、てめえたち夫婦が浮かび出たし、数年まえ、京の三年坂で殺された大判事章房の下手人をだんだん洗ってゆくと、これまた何と、服部治郎左衛門というやつが、当時、烏丸家を出て行方知れずになっている。……うかと、藤井寺では押ッ放したが、どうあってもあの舟芸人は臭い。もいちど、からめ挙げて来いという本庄鬼六さまのおさしずだ。苦情があるなら検断所でいえ」
「だまれ、いわれなき言いがかり」