후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,598자 · 254화면
宮方でありながら、宮方の秘を幕府へ密告した苦衷の人、吉田定房の真意は、どこにあったのだろうか。悪くすれば、彼の希いも逆に、油鍋へ火を投じたような結果にもなりかねない形勢とはなっていた。
大塔ノ宮の御名は、この日までは、ほとんど表面に出ていなかった。
それというのも。
二十歳にして(今、二十四)天台座主の任に就かれ、去年、座主を御弟の尊澄法親王に譲られた後も、叡山大塔の住を動くなく、ひそかに山門の僧兵を練って「時こそ」と、父天皇の御一令を待つのみで、鳴りをひそめておられたからだ。
ところで、六波羅の検察陣も、山門には手が出せなかった。で、それは後日の政治的手段に託して、もう一名の主謀、日野俊基の逮捕を、まッ先にとしたが、彼の所在は宮中とも見えず、また、旅先でもないにかかわらず、数百の放免(密偵)が血まなこな昨今だが、皆目、行方はわからない。
しかし六波羅常備の探題以下、千余の東国武人は、一朝、こんな際のために置かれてあるものだ。――その上にも、鎌倉からは、長井遠江守、長崎孫四郎、南条高直、雑賀隼人ノ佐らが、ぞくぞく応援のため、軍兵をつれて上洛もしている今。