후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,598자 · 254화면
年は、六十といえば六十かと、人も真にうけそうだが、渋紙いろの皮膚のつや、足達者なこと、まだ四十七、八といったところ。
それから程なく。
この奇異な旅法師は、伊賀の名張から大和へ出る唯一の山街道を初瀬川にそって、長谷寺の麓へ出ていた。
六月の日盛りである。
わけて今年は猛暑だった。五月中から雨がなく、田は干ワレて、田植えもできない地方やら、立ち枯れの苗が諸所に見られ、空怨めしげな農家の声を、つんぼのように、今日の空も、雲さえ見せていなかった。
が、賽日でもあろうか。
長谷詣りの男女が、この炎天にもめげず、密集していた。その中に、さっきの旅法師の姿を探してみると、彼はもう夢中らしい。子供の眼つきそっくりである。門前町から沿道の露店やら大道芸人やら立売りなどまで、見洩らすまじと、人に揉まれ揉まれ、眼をくばり歩いているふうだった。
「白粉売りか。なるほど」
また、少し行って。
「櫛挽きだな。ほう、櫛はこうして挽くものか」
まんじゅう売り、心太売り、数珠屋、酒売り、瞽女の莚、放下師、足駄売り、鏡研ぎ、庖丁師、何の前にでも、一応はちょっと佇んで、またせかせかと歩きだした。