후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,598자 · 254화면
玄恵は、彼らに利用されるのを、知ってか知らずにか、唯々として、それにも出席し、天皇の侍読に挙げられれば、それにもなった。
けれど、自身の新学説が、いかに天皇以下の、公卿新人を刺戟し、また世に波及するところが大きいか、そこまでは、われ関せずの態であった。一個の学僧は、あくまで一個の学究にすぎずと、みずから身を低く処しているような人である。
「親もととして、卯木を女院へ御推挙ありしは、貴僧なりと伺うているが、それは、いかなる御縁からで?」
成輔が、さぐると。
「されば、卯木の河内の実家方、楠木家と、わが家とは、遠い姻戚にあたるのでな」
「これは初耳。では、楠木多聞兵衛正成と、貴僧とは」
「いやすでに、前代楠木正遠が、北河内の玉櫛ノ庄の出屋敷にあって、あの辺りの散所を支配していた頃からの誼みでおざった」
「して、卯木とは」
「あれは、その正遠の末娘よ」
「すると、正遠は、はや亡き人ゆえ、卯木の実家方をたどるなれば、必然、水分にて家督をつぎおる現当主、楠木兵衛となりますな」
「さよう。正遠のあとは、嫡男正成、次に弟の正季……。その下にまだ女子がいたやらいぬやら。ともあれ、卯木は正成の妹にあたる者でおざる。