후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,598자 · 254화면
世間では、そこを、
時宗阿弥教団
と称え、村の稼業人とか、法体の女や男とかにたいしては“阿弥衆”だの“時宗ノ衆”だのという呼び方を用いている。
近年の現象だった。
ここだけでなく、時宗の仲間は諸所にみられ出し、だんだん蔓延の兆しがある。教義となると、空也念仏の脈をひき、法然門下の浄土宗の流れも交じえ、一遍上人の発想を基として、なかなかむずかしそうであるが、法友同士の約束は、かんたんでまた、しごく自由であった。
この世は、たのみ難い。
明日も知れない。
べつな浄土を建てよう。
念仏一道に、仲よく暮し合おうじゃないか。法衣を着たい者は着るもよし、俗の姿でいたいなら俗でよし。商売、階級、男女老幼、問うところでない。
来る衆は、拒まず
去る衆は、追わず
要は、現世の醜悪に惑わされず、人間ありのままな生を愉しみ、生を終ったら、弥陀のお迎えにまかせて、来世の極楽へ行こうよ。と、いうようなことであるらしい。――たとえ極楽を信じない者でも、生は極楽、死もまた極楽、と、諦観している風である。
元成夫婦は、ここへ隠れた。――そして、妻の卯木は、初産した。
阿弥村ノ衆は、親切だった。