후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
「やあ、おめでとう」
「いや同慶、同慶」
ここにたれよりも百戦の功を燦と身にあつめていたものは新田義貞で、きのう今日の彼は稀世の名将みたいにあつかわれていた。――ソノ日義貞朝臣ニハ、天下ノ士卒ノ将トシテ、降人数万ヲ後ニ召シ具シ、花ノ都ニ帰リ給フ――と彼の凱旋をたたえた古記はそのまま義貞の風采と見てもよかろう。年は三十のなかば、元々の美男でもある。
そのうえこのほど官位も、
左近衛ノ中将
に昇され、弟の脇屋義助は、右衛門ノ佐となった。
彼の得意時代が今や来たかのようである。今日も親しくみかどに召されて「以後、山陰山陽十六ヵ国の事を管領せよ」との朝命を拝して御座のあたりをさがって来たところだった。
近く、義貞はまた、尊氏追討の軍をもよおして、再び西下しなければならぬ。山陰山陽十六ヵ国にわたる軍令権のみゆるしは、その挙にあたっていちいち都へ使いを往返していてはまにあわないのですべてをゆだねられたものではあった。けれどこれもまた左中将義貞の名をいよいよ三軍のうえに重からしめるものであることは言をまたない。
「ここ七日以内に」
と、義貞はその発向の日どりまでを今日はおちかいして来たのである。