후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
手にとって見ると、
春柳 葛城山に
立つ雲の
立ちても居ても
妹し思ふに
万葉の一つである。なるほど筆蹟は卯木だが、歌の意味は、妻の久子の胸の代弁だナとうけとれる。――久子が書かず、卯木がこれをよこしたなどにも、女心のあわれが読まれた。
ある日、というのは、正成が金剛山寺へ登って行った日――。龍泉の正季は、郎党八、九人に馬をひかせ、自身も騎馬で加賀田の山道をいそいでいた。
「この渓谷の桟橋もいぜんは毎日のように通ったものだが」
加賀田川を下にのぞくと、正季は供へ言った。
「たれか先に走って、甚内と申す者をよんでおけ」
道の上には、朽ちた山荘の門が見えて来た。吐雲斎毛利時親は、そのご一ぺんもこの山荘へは帰っていない。すでにあれからもう四年になる。
「おったか、甚内は」
「ただいま山畑からこれへ連れまいりまする」
そこへ野良着の半農半武士ていの男がまもなく呼ばれて来て、
「これは、龍泉殿でござりましたか、どうもお久しいことで」
と、地にぬかずいた。
正季はすぐ言った。
「甚内。――時親先生の大江家伝来の兵学書一切はおまえの手に預けられてあるそうだな」
「何の仰せか、俄かなことで、よう分りませぬが」