후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
「や。あの貞載の」
「はい。立花城とよぶ彼方の山こそ、彼が故郷にございまする。……が、その貞載は、箱根合戦からいくばくもない後、都において、結城親光の刃傷に会い、あえなき落命をとげました」
「む、おぼえておる。忘れはいたさん」
「今日、貞載の父具簡が、亡き子の城の跡に拠って、将軍をお迎えつかまつる心根も、分らぬことではございませぬ。……おそらくは、わが子の弔合戦の決意と、あわせて、貞載の死を、足利殿御兄弟にも、思い出していただきたいのでございましょう」
尊氏は、うなずいた。
「頼尚、そちの一勢は、ここより蓑生ノ浦へ出て、浜道を行け。尊氏は立花城へ真ッすぐ向う。夜は白んだ。もう一ト息ぞ」
井楼山の上に立って。――そこから和白ノ浜、さらに、北の山岳方面などを監視していた歩哨の一兵は、
「や。……?」
何をみとめたのか、とつぜん身をひるがえして、立花城の一郭の内へ飛んで行った。
ここの一砦は、貞載のあとをうけて、弟の氏泰が常住していたが、きのう以来、大混雑の様だった。――博多から父の近江守貞宗(具簡)をはじめ、島津道鑑だの、また大隅忠能らの部下もみな一つとなって引きあげて来、徹夜で籠城の構築にとりかかっていたのである。