후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
尊氏はわけもなくハッとした。一見まぎれない、それは佐々木道誉の筆蹟であった。
思いがけない――
しかし、備前佐々木党は、近江佐々木の支族であり、加治安綱にとれば、佐々木道誉は、つまり宗家のお人である。――ここで道誉の消息を見たとてべつにふしぎはない。
けれど。……?
尊氏はその厚ぼッたい書簡の重たさからして、何かふッと、胸が騒いだ。
「師直」
「はっ」
「ちと、乗船が遅れる。浦に待つ軍兵どもに、そのよしを触れしておけ」
尊氏は、いちど起った室内へ、また戻って、道誉の長い手紙を細かな眼で端から解いて行った。
手紙には、るると、以後の伊吹の城やまた足利家の根拠地――三河国におこった必然なともいえる――一変事を告げていた。
先月。
四月中のことという。
義貞の一族、新田左馬助義氏の軍が、ふいに三河を襲ッて、吉良ノ庄から一色郡のあたりを荒しまわった。
目的は、郷党の手に預けてある尊氏の系類を生け捕ろうとするにあったが、吉良、一色、仁木などの留守組も、おめおめ自分らの守護するお人を敵方へわたすような者どもではない。もちろん、防戦にこれ努めた。
しかし万一を恐れた道誉は、変を聞くと、ただちに伊吹から援兵を送って、三河のさる所にひそんでいた尊氏の母上杉清子と、みだい所の登子、ならびに嫡子の千寿王の三名を――ひそかに自分の伊吹