후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
「じゃによって、御辺の思案を訊くのだが」
「第一に危ないのは、御本陣です。以上のおくばりでは中軍にある御身辺は素裸にひとしく、もし敵の山手勢か水軍の一部に後ろを断たれたら、孤軍、何ともなりますまい」
「ぜひもない! その時はその時よ。大義のため、義貞もここに果つるなら、それも本望。何を恐れようや」
義貞は激してきた。彼らしい発色が酒気をまぜて、耳の根を染め、同時に正成もややことばを強めていた。
「いや総大将のおん身、そう軽々しくては相なりませぬ。――またお味方は、お味方にとって有利な浜戦に主力をそそいで戦うべきで、せっかくな精鋭を七千もさいて、直義の防ぎに当てるのは、おろかなことです。その一半をお旗本の固めにおき、他もみな海面の敵に当てて、敵に一歩も地を踏ませぬほどな防備こそしかるべきではないでしょうか」
「ばかな……」
義貞は苦笑した。ついでに、苦々と杯を仰飲って。
「では、訊くが、河内どの。いったい陸路の敵には、たれが防ぎに当るのだ。そこは開け放しておけとでも申すのか」
「何条、さような」
「でも、味方のすべてを、浜手に廻してしまったら?」
「いや、これをごらんくだされい。