후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
世に不逞な叛心をいだくことの、いかに罪深く、成り難きかを、天に代って思い知らせてやらねばならぬ。正季、みなを呼べ。――兵すべてここへ集まれと声をかけろ」
正季はすぐ、伸び上がって、
「おううい……」
と、口に手をかざした。下の森へ向って、ことばと手合図で、集合の令をつたえた。
みるみる、全員が木蔭を出て来て、正成正季のいる会下山の一つの瘤から中腹の山肌へわたってまっ黒に集まった。――正成はそれらの将士へむかって、いま正季へ言ったことばを、もいちどくりかえした。――そのうえで、今朝来の善戦を謝し、すでに十数合の戦いをしてきたこと、かつは陽も中天を過ぎて来、いかに死力をしぼりきっても、肉体の精力にはかぎりがある、おそらく次の突撃が、みなとも最後の別れになるだろう、と告げた。
「……が、しかし、討死にする所は違えても、あの世ではまたすぐ会おう。今生、あくまで生を一つにし、この迂愚な正成について、このどたん場まで、共に志をかえず、最後まで悲風のみな菊水旗の下を去らずにいてくれたこと、なんといってよいか、正成にはいま、ことばもない。すまぬなどと尋常なことばを以てしたら、かえって皆には不本意だろう。