후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
四十人、五十人と、組々で敵へ降参してゆく小族などは物の数でもなかったが、千、二千という兵をつれて敵へ寝返ッた大物もある。そのうちの優なる者は、
筑紫の大友左近将監
出雲の塩冶判官高貞
近江の佐々木道誉
などであると聞えた。
「えっ、道誉が?」
と、それには義貞も唖然とした。――その道誉は、つい先ごろには足利方として矢矧の陣にいたのであるが、手越河原の対陣のさい彼から款を通じて来たので、渡りに舟と味方に用い、以来、後ろ備えにしておいたものだった。
「さては」
と、今にして思い当らぬわけにゆかない。
出雲の塩冶は元々佐々木一族だし、筑紫の大友は、初めから信じ難いふしがあるので後陣においた者である。ここで彼はハッとした。あるいは、道誉の降参は初めから尊氏との黙契で行われた二度のとんぼ返りではなかったのか、と。
「しまった!」
何処かで、あの薄らあばたが――そのあばたをみな笑クボにしているような尊氏の顔が――義貞の瞼に、ふと見えた。
風花はひる頃からほんとの雪に変り出していた。
その雪雲の下に、炎々と焼けつつある国府(三島)の町屋根が望まれる。
新田軍は三島を捨てた。