후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(三)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(三)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 222,108자 · 446화면
生れ直せ。まだ青い若入道、時しあれば、生れ直せぬこともないわさ」
それこそは、人の上の中参の魔王が、生贄へ臨む刹那を思わすような貪欲と魅力であった。大酔の態を仮りて仰っしゃってるには違いないが、さしもの佐々木道誉も、重さに痺れて、何度も、膝を折りかけていた。
夜も深まると、ゆうべのように、倉院の地内は、おぼろな篝火と、舞う花ばかりな、しじまに返った。
だが、何かは厳しい。
輦輿もいよいよ明早暁に、この地を出発と、ふれ出されている。
そのせいか、花の蔭を行く剣光が終夜キラキラ巡っていた。――が、高徳は悄然と、津山川の方へ歩いて、ゆうべも寝た河原の簗小屋の内で長嘆していた。
「ああ、何もかも空しく終った。松田ノ五郎がいったように、おれはやはり分別者の分別損ないという者だったか」
眼をふさぐと、帝の寵妃廉子が浮かぶ。また、大酔した帝と佐々木道誉とのふしぎな戯れ言があたまの中を通って行く。
「しょせん、おれは一介の田舎漢よ。何やら分らぬことだらけだ。したが、その分らぬ小智恵では、生じ帝座の繞りへ近づかなんだ方が、かえってよかったことかもしれぬ。……がただ、宮のご消息だけは何としてもつきとめねば、郷党どもにも顔向けならぬ」