후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
――が、深夜の宴はまた情景をかえていたのだった。
童や老人は、ちりぢりに、どこへともなく落ちて行き、そしてあとの三百人ほどな屈強だけは、いつのまにか具足、よろい、頬当までして弓の弦など調べていた。――時刻はそろそろ十三日の寅の一天(午前四時)に近かった。
「オオ、いい音だ」
兵士たちはふと耳をすました。鼓を打っている者がある。それは武時の次男三郎左衛門頼隆だった。二十一、二歳の美丈夫でまた生来の大酒であった。まだ名残り惜しげに杯を前においている。
「父上、一とさしお目にかけましょう」
こんどは父や一族の前で、頼隆は立って舞いはじめた。――もう探題御所へ朝討ちをかける時刻に迫ッていたのである。――物蔭から見ていた兵士たちはつい眼を熱くしてしまった。頼隆はつい先ごろ結婚したばかりで、娶ってからまだ十六日にしかならない新妻を肥後の郷里に残してこれへ来ていたのであった。
あけがたの桔梗色の空の下に幾ヵ所となく炎が立った。博多じゅうの辻はすぐ阿鼻叫喚を押し流していた。
「われらは勅命によって、逆賊北条一族を討つものだ。これまでの悪政はやみ、世の中はずんとよくなろう。