일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記(四)

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면

아오조라 문고

しかしその要害も、攻防共に、屍山血河の激戦をくりかえしたあげく、水ノ手を断たれて、この閏二月一日落城を見てしまい、楠木方の平野将監以下三十余人は降参して出で、楠木正季は脱出して、からくも兄正成の千早城へ入ったのだった。

正季が脱したその逃げ道は、上赤坂の三面の谷あいを除く一条の馬ノ背道の稜線で、そこを南へのぼりつめれば、修道寺から金剛山の頂へ出る。

が、そのあたりも、いまは全面にみな、勝ちほこった関東勢の占領下だった。

そして、上赤坂のあとには、総大将の阿曾弾正少弼。――軍奉行、長崎悪四郎高真の陣所などが、せい然と見える。

また猫背山には田村中務。

七ヶ瀬に桜田三河守。渋谷安芸。さらに本間山城守は吉年村近傍に。

そのほか、関東の大族、結城、宇都宮、千葉、三浦、武田、伊東、河越、工藤なども陣々数十ヵ所にわかれて、山のヒダや峰道やまた部落に長陣をそなえ、楠木の最後の一城、千早を取巻いているのであった。

その千早の下へ、もっとも近々とせまって、対峙している寄手は、

大仏陸奥守の一軍

金沢右馬助の数千騎

名越遠江守のそれにまさる一軍団。――ほか遊撃隊の五百、三百、あるいは百ぐらいな侍によってなる、いわゆる無数な小隊の鉄桶だった。