후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
どんなに頼もしく思うか知れめえ」
「…………」
「権三、虎穴ニ入ラズンバ虎児ヲ得ズ――ってえのはこのことだよ。正成の寝首を掻いたら、すぐてめえの手に渡すから、てめえは遮二無二それを抱えて、すぐ千早城の真下にいる名越殿の御陣所へころげ込め。――いや名越殿とは限らねえ。寄手の内なら大仏陸奥守さまでもどこの陣地でもかまわねえ。……そしたら高札どおり、その首はすぐ丹後船井ノ庄一郡とお引き替えだ。たちどころにおれは地頭、てめえも侍分にして、一生末生、何不自由なしに送らせてやる」
もう深い霧の中を歩いて行きながらの話し声なのである。
霧は、二人の声さえも、数歩のほかには出ない白い壁をなし、灰色の二つの影を、やがて木不見の尾根づたいから猫背山の西谷の方へ塗りこめていた。そしてなおしばらく行くと、前面の霧が、ぼうと大きな紅蓮のような明るみに見えた。
「……?」
這いすすんで行ってみると、それは屍を焼いている火であった。山とばかり薪を積み、戦うごとに数百数干の屍を運んで来ては、仮の荼毘にふし、そしてそこの仮寺で、かたちばかりな誦経を上げている死の谷であったのだ。